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数字の見方・BATHMARK運営事務局

「昨日は800人」は多い?少ない? 温浴施設の混み具合を測る「回転率」

「昨日は800人入った」――温浴施設の毎朝は、だいたいこの数字から始まります。でも、その800人は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。

下足ロッカーが300個の施設なら、館内はかなりにぎわっていたはずです。ロッカーが800個の大型施設なら、「今日は空いていたね」という日かもしれません。同じ800人でも、施設の大きさが違えば意味がまったく変わります。そこで使いたいのが「回転率」という物差しです。

実際、温浴施設の現場では、毎日の数字を「何人入ったか」で見ているところがほとんどです。私たち自身も、長いあいだ人数を指標にしてきました。自分の施設だけを見ているうちは、それで困ることはあまりありません。ただ、「他の施設とくらべたい」と思った瞬間、人数だけでは話が合わなくなります。

回転率とは

回転率は、「下足ロッカー1個あたり、その日に何人が使ったか」を表す数字です。計算はとても簡単です。

回転率 = その日の入館数 ÷ 下足ロッカーの数

たとえば、ロッカー400個の施設に800人が来れば、回転率は2.0回です。1つのロッカーを、1日で平均2人が使った計算になります。

入館数には、大人も子どもも含めます。子どもも館内で場所を使う「お客様の1人」だからです。

なぜ「下足ロッカー」で割るのか

下足ロッカーの数は、その施設が「一度に受け入れられるお客様の数」の目安になるからです。館内の広さやお風呂の数は施設ごとにばらばらですが、下足ロッカーはどの施設にもあり、数えやすいのが利点です。

入館数をロッカーの数で割ることで、大きさの違う施設どうしを、同じ物差しでくらべられるようになります。

施設下足ロッカー入館数回転率
施設A300個800人2.67回
施設B800個800人1.00回

入館数は同じでも、回転率で見ると、施設Aのほうが2倍以上「よく使われている」ことがわかります。(表の数字は説明のための例です)

回転率の使い方

回転率は、毎日の数字を「器に対してどれくらい埋まったか」で見る道具です。使い方は大きく3つあります。

  1. 曜日ごとの「いつも」を知る
    土日と平日では、回転率が大きく違います。先週の同じ曜日や、前の月の同じ曜日とくらべると、イベントや天気の影響が見えやすくなります。
  2. 取り組みの効果を測る
    料金を変えた、新しいサウナを入れた、といった変化の前後で回転率をくらべれば、「本当にお客様が増えたのか」を落ち着いて判断できます。
  3. 他の施設とくらべる
    同じ地域・同じ業態の施設と並べると、自分の施設が「地域の中でどの位置にいるのか」がわかります。

他の施設とくらべると、何がわかるのか

入館数が前の週より減ったとき、それが「自分の施設だけ」の問題なのか、「地域全体」の流れなのか。自分の数字だけを見ていても、この区別はつきません。

たとえば、近くで大きなイベントが長い期間開かれて、客足が何か月も落ちた時期。あるいは、国際情勢の影響で、海外からのお客様が急に減った時期。こういうときに真っ先に浮かぶのが、「周りの施設はどうだったんだろう」という疑問です。

周りの施設も同じように下がっていれば、天気や大きなイベントなど、外の理由が考えられます。地域全体が沈んでいるなら、焦らずに待つという判断もできます。自分だけが下がっていれば、手を打つ場所は館内にあるかもしれません。

くらべる相手がいて初めて、数字は「次の一手」に変わります。

おわりに

入館数は施設の「結果」、回転率はその「中身」を見るための数字です。今日からでも、昨日の入館数を下足ロッカーの数で割ってみてください。

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